豊橋鉄道東田本線(路面電車)を撮影しています。
今回の記事に掲載した列車は、次の動画でご覧いただけます。
豊橋鉄道の東田本線(あずまだほんせん)は、愛知県の豊橋市内を走る全長5.4kmの軌道線(路面電車)です。
2005年に岐阜の路面電車が廃止されたため、現在は東海地方唯一の路面電車となっています。
豊橋鉄道は軌道線のほかに、鉄道線(渥美線)も運行しており、もと東急7200系の1800系が使用されています。
豊橋鉄道1800系の動画は、下のリンクからご覧いただけます。
豊橋鉄道東田本線で使用されている車両は、2005年に廃止された名鉄岐阜市内線、美濃町線で使用されていた車両が中心になっています。
モ780形は1997年から導入された名鉄岐阜市内線、美濃町線用の車両で、同路線の廃止によりわずか8年で豊橋鉄道に移籍しています。
名鉄時代はホワイトをベースにレッド、グリーンを組み合わせたカラーリングでしたが、豊橋鉄道移籍後はすべて広告電車になっているため、標準的な塗装はありません。
モ780形はGTOサイリスタを使用したVVVFインバータ制御となっていますが、下の画像の785号車は下回りが更新され、走行音が変わっています。
東田本線は終点赤岩口の一駅手前で運動公園前行きの路線が分岐しており、日中時間帯は豊橋駅前から赤岩口行きと運動公園前行きが交互に運行されています。
モ800形は名鉄が2000年に導入した車両で、中央部が低床構造になっています。
路線の廃止によりわずか5年で用途を失い、福井鉄道に2両、豊橋鉄道に1両が移籍しましたが、現在はすべて豊橋鉄道に集結しています。
モ3200形はもと名鉄のモ580形で3両が在籍しましたが、モ800形の導入により2両が廃車され、1両が残るのみとなっています。
唯一残存している3203号車は主にイベント用となっており、夏季は「納涼ビール電車」として運行されています。
納涼ビール電車は要予約で、1日2往復運行されているようです。
豊橋鉄道が創業100周年(2024年)を迎えたことを祝う装飾も施されています。
渥美線の1800系にも創業100周年記念ラッピング車両が走っています。
1998年に路線が150m延伸され、豊橋駅前停留場が豊橋駅に隣接したペデストリアンデッキ下に移設されています。
豊橋鉄道東田本線にはLRTタイプのT1000形も在籍していますが、撮影当日に見かけることはありませんでした。
下の画像はT1000形と同型の富山地方鉄道T100形「サントラム」です。
豊橋鉄道東田本線は名鉄から移籍した比較的経年の浅い車両が主力となっているため、モ3200形のような旧型車両が走っている路面電車に比べると近代的な印象があります。
一方でLRTタイプの車両は2008年に導入されたT1000形1両のみに留まっており、今後追加導入があるのか注目しています。
(注)豊橋駅前の停留場は「駅前」が正式名称ですが、記事内では「豊橋駅前」と表記しています。
のんてつ nonbiri train geek のYouTubeチャンネルは、下のリンクからお越しください。
のんてつ nonbiri train geek - YouTube
鉄道に関するニュース、車両トピックス、ブログなどを掲載するサイト
ブログランキングに参加しています