富士急行線の車両とJR東日本中央線から直通する211系、E351系「富士回遊」を撮影しています。
今回の記事に掲載した列車は、次の動画でご覧いただけます。
1000系(形)
1000系はもと京王5000系を改造のうえ導入した車両で、最盛期には1200系とあわせて2両編成9本が在籍していました。
形式は1000形と表記されることが多いようですが、富士急行公式の定期運行終了サイトには「1000系」と表記されているので、こちらを使用します。
京王線の軌間は1,372mmの特殊なものでそのままでは入線できないことから、台車などを地下鉄日比谷線3000系のものに交換しています。
2011年から後継の6000系導入により徐々に置き換えが進み、最後の1001編成が2024年12月に引退する予定になっています。
1200系(形)
1200系は1000系と同じ京王5000系を改造導入した車両で、車内の仕様がロングシート配置の1000系に対し、クロスシート配置になっています。
すでに通常仕様の1200系はすべて引退しており、現在残っているのは「富士登山電車」の1205編成のみとなっています。
1205編成「富士登山電車」は水戸岡鋭治氏がデザインを担当した車両で、改造に際し3ドアのうち中央の1か所が埋められています。
新型コロナウイルス感染症の影響で2020年から運休していましたが、1001編成の引退に際し、ペアを組んで運用に復帰しています。
富士急行線で長年活躍した京王5000系は、1001編成の引退後「富士登山電車」のみとなります。
運行ダイヤなどは富士急行線の特別サイトで公開されています。
211系
211系は国鉄時代の1985年から導入された軽量ステンレス車両で、当初は東海道線や高崎線で運用されていました。
後継のE231系、E233系の導入に伴い、ストライプの色などを変えて長野・山梨エリアに転用されています。
平日・休日の午前中に、1往復が中央線の高尾駅から終点の河口湖駅まで直通しています。
普通列車は211系のほか、E233系が2往復東京駅から直通しています(上りが早朝、下りが夜)。
E351系「富士回遊」
E351系「富士回遊」は、それまで運行されていた「ホリデー快速富士山」などに代わり、新宿駅などから富士急行線内に直通する特急列車です。
大月駅までのJR線内では「あずさ」「かいじ」と併結し、富士急行線内は単独の3両編成で運行されています。
富士急行線内の停車駅は8000系「フジサン特急」、8500系「富士山ビュー特急」と同じで、主要駅にのみ停車します。
8000系「フジサン特急」は、もと小田急ロマンスカー20000形RSEを改造のうえ導入した車両です。
6000系「富士急行線開業90周年記念車両」
6000系はもとJR東日本の205系を改造のうえ導入した車両で、種車の違いにより3つのタイプがあります。
車番が6700番台の車両はJR川越線で使用されていたもので、鶴見線などの205系と同じ先頭部のフォルムになっています(中間車に運転台を取り付けたもの)。
同じ先頭部を持つ鶴見線の205系は2024年3月に引退しています。
鶴見線205系の動画は、下のリンクからご覧いただけます。
仙台エリアの仙石線にも同じ顔の205系が残っていますが、最近故障による運休が相次いでおり、置き換えが待たれているところです。
6701編成は「富士急行線開業90周年記念車両」です。
富士山のイラストが描かれ、イエローからブラウンにかけてのグラデーションになっています。
色やモチーフは異なりますが、側面下部に山の絵を描いているところは京王8000系と重なります。
6000系「NARUTO&BORUTO 富士 木ノ葉隠れの里号」
6702編成は富士急ハイランドのアトラクションとコラボした「NARUTO&BORUTO 富士 木ノ葉隠れの里号」として運行されています。
大月側の車両はレッドとパープル、中間車がグリーンとイエロー、富士山側の車両はブルーとピンクで、1両ずつ色が異なっています。
全車両にキャラクターと富士山が描かれています。
6000系の他のフォルムやラッピング車両は次回記事でご紹介します。
YouTubeチャンネルでは、富士急行線の全形式とJR線から直通する211系、E351系を収録しています。
記事冒頭のリンクからぜひご覧ください。
のんてつ nonbiri train geek のYouTubeチャンネルは、下のリンクからお越しください。
のんてつ nonbiri train geek - YouTube
鉄道に関するニュース、車両トピックス、ブログなどを掲載するサイト
ブログランキングに参加しています